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徘徊について

一言で「徘徊」といってもその内容や理由は人によって、 また場合によってさまざまです。

家族が自宅の周辺をいくら探しても見つからず、思いもしないくらい遠くまで行ってしまい、警察に保護されたという話はとても多く耳にします。また捜索に関わる周囲の方々にも迷惑が掛かり、家族にとってはとても心労がつきません。周囲の人から見ると「あてもなく歩いている」いうことになるのですが、本人にとっては、目的地や理由があっての行動であると考えられています。

 

その原因と対策

 

物忘れによる道迷いの結果の徘徊

あまりよく知らない場所で道に迷ってしまうために、帰ってこられず歩きまわるケースです。アルツハイマー型認知症の方でよく認められます。健康な人であれば、1回で覚えられる道順も、アルツハイマー型認知症の方では覚えられません。また元の場所に戻ることもできません。

そのまま歩き続け、行方不明になった場所から遠い場所で保護されるようなことも起こります。

 

 

視空間認知障害による道迷いの結果の徘徊

私たちは目で見た情報を脳の中で分析して方向、距離、位置などを把握します。このようなことができなくなった状態を視空間認知障害と呼びます。

アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症の方は、視空間認知障害が起こりやすく、このために道に迷います。よく知った家の近所で迷う、昔から住んでいる家のなかで迷う、トイレの場所がわからないなどの場合は、これによる可能性が高いです。

 

 

常同的周遊(周徊)

前頭側頭型認知症の方は、同じ行動をし続けたいという強い衝動を持ちます。その一つの形として、ご本人が決めた特定のルートを毎日散歩するという行動が認められることがあります。この行動を止めることはなかなか困難ですが、アルツハイマー型認知症の方のように道に迷うことは比較的少ないです。しかしルートの途中で、欲しい物があるとお金を払わずに盗ってくることがあり、これが問題となることがあります。

 

 

差し迫った必要を感じてある目的地に向かって歩く徘徊

「ここは私の家ではないから、家に帰らなくては」「子供が学校から帰ってくるので間に合うようご飯を作らなくては」「早く会社に行かなくては」など、その方なりの強い理由があって歩いていくケースです。

見当識の障害を伴うことも多いです。無理に外出を止めようとすると、興奮が強くなることがあります。

 

 

ご本人も目的がよくわからずソワソワ歩く徘徊

何か探し物や用事を思い立ったが、歩いているうちに、何をしようとしていたのか、そもそもの目的すら忘れてしまって、ただソワソワ歩き続けるケースです。目的は忘れていますが、落ち着かない気分だけは残っていて、じっとしていられない様子です。

 

 

せん妄による徘徊

主に夕方から夜間にかけて、幻覚を見たり強い不安に襲われたりして家を飛び出してしまうケースです。ご本人は恐怖感でいっぱいなので、制止しようとするとさらに興奮し、暴言や暴力に及ぶことがあります。

 

 

今いる場所が退屈なため出歩く徘徊

今いる場所に面白いことがなかったり、気まずかったりするために、外出するケースです。